かりん 「かりん」2025年2月号 十首 後ろから風の寒さがわれにふれ風はひとには言葉与えず 中山洋祐台風の掻き乱したる山の木を切り整える天(あめ)の僕(しもべ)は 本屋敏郎通るたび腰折り礼なす姥の庭ばらは喪のごと滅(けし)紫(むらさき)なる 影山美智子渡海船のあゆみの板を踏み外す... 2025.02.14 かりん